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2020.09.25 UP

密を避ける!『モバイル空間統計 人口マップ』省エネ劇場篇

お出かけに便利!『モバイル空間統計 人口マップ』解説篇

未来を予測し、より良い社会を!

モバイル空間統計の無限の可能性に迫る!!

 

ソーシャルディスタンスという新たな文化が生まれた2020年。人の密集度を可視化したマップをドコモが無償提供して、多くのメディアでも取り上げられています。このマップを構成する上で大きな役割を担っているのが、モバイル空間統計というドコモのサービスです。モバイル空間統計とは一体何なのか、そしてどのような形で利用されているのか。そんな謎に迫るべく、今回は、NTTドコモ ウォレットビジネス部 OMOビジネス 永田智大(ながたともひろ)さんと石原奈津(いしはらなつ)さんにお話をうかがいました!

 

 

Qモバイル空間統計とはどういったサービスなのでしょうか?

 

-永田さん

モバイル空間統計とは、携帯電話ネットワークの仕組みを使った人口に関する統計情報です。ある時刻、あるエリアにどれくらいの人数がいたのか。例えば、朝8時に渋谷駅周辺に人が5000人ぐらいいました、といった統計情報を提供させていただくサービスとなっております。

 

Qこのサービスを始めることになったいきさつを教えていただけますか?

 

-永田さん

ご存知のように、弊社は様々なデータを取り扱っているのですが、そういったデータを使って社会や産業の高度化にドコモとしてどのように貢献できるのかということを検討した際に、一つの案としてモバイル空間統計というものが出てきました。

 

 

Q実際の統計はどのような仕組みで行われているのですか?

 

-永田さん

携帯電話の基地局は、皆さんお持ちの携帯電話が日本全国どこでも着信できるようにそれぞれの基地局のエリアの中にどれくらいあるのかを、周期的に把握しております。その情報から日本各地のエリア別の携帯電話数がわかりますので、今度は他社の携帯電話をお持ちの方や携帯電話をお持ちでない方を含めた日本国内の全人口に拡大して推計したものがモバイル空間統計となっております。

 

Q統計を取る上でプライバシーの保護というのは重要な要素だと思います。どのように対応されているのか教えてください。

 

-永田さん

モバイル空間統計を立ち上げた頃、ビックデータや個人情報が出始めたばかりで社内でも様々な議論がありました。社外から、プライバシーをご専門としている大学の先生や弁護士の方、消費者団体の方を交えて、どうすればプライバシーが保護できるのか、そもそも我々がやろうとしていることはプライバシーを守ったものになっているのかを検討する有識者会議を開きました。そこで、モバイル空間統計は安全という確認をしていただきまして現在サービスとしてご提供しております。とはいえ、自分のデータは使われたくないです、というお客様もいるかと思いますので、そういったお客様はコールセンターにご連絡いただくと利用停止の申請手続きをしていただくことができます。

 

 

Qプライバシーの保護に関する取り組みにはとても力を入れているんですね。

 

-永田さん

個人情報から統計情報に計算する際に、モバイル空間統計では三段階処理と呼ばれるものをしております。一段階目は非識別化処理というもので、ここで完全に個人を識別するような情報を落とします。二段階目の集計処理で、他キャリアに契約の方々や携帯を持たない方々を含めた総人口としての統計情報にします。最後は秘匿処理と呼ばれるもので、統計化したデータの中には少人数のデータというものが当然あります。例えば、山奥のあるエリアで人口が数人しかいません、というデータが出てくるとします。そのようなデータはお客様のプライバシーを侵害する可能性がありますので、ここで少人数の情報を無くします。三段階処理をすることで、より安全にお客様のプライバシーを守るという形になっております。

 

 

Qモバイル空間統計の活用例を教えていただけますか?

 

-石原さん

まず多いのは街づくりやお店づくりです。不動産事業などである場所を再開発することになった場合、ここに来ている人はどのエリアから来てどういう性・年代、属性が多いのか。そういった情報を見ることで、店舗開発・運営やテナントさんの配置などをご検討いただいています。

 

Qお仕事の具体的な流れはどのような形になるのですか?

 

-石原さん

例えば、渋谷の商業施設をどのような人が利用しているのか知りたいとなった場合、まずは仕様を決定します。平日と休日の平均で見たいのか、ハロウィンなどの特定の日がいいのかを決めます。その後、データを抽出してきてcsvなどデータの形式を整え、tableauなどのBIツールでデータを可視化して納品する形が多いですね。レポート化のご要望があるときは一緒にお出しするようにしています。

 

 

Qデータの販売も皆さんが担当されているのですか?

 

-石原さん

ドコモ・インサイトマーケティングという会社が販売を行っています。ドコモ・インサイトマーケティングは、調査会社のインテージさんとの合弁会社で、ドコモのグループ会社です。モバイル空間統計の販売とdポイントクラブアンケートなどパネルのアンケート事業、DMPの事業などを一緒に行なっております。モバイル空間統計とアンケート情報を組み合わせることで、あるエリア内に来る方々の世帯年収や家族構成といった情報も付加して分析することができますので、マーケティングツールとしてご活用いただいてます。

 

 

Qどんな企業さんがこのデータを活用されているのか、とても興味があります。

 

-石原さん

全国の鉄道会社さまや広告代理店さま等を含めて色々なところでご利用いただいてます。PARCOさまは、PARCO_ya上野を作るときに上野まで人がどこから来ているのか、どの電車を利用しているのかを見て、新聞広告や電車内のサイネージの掲載車両の判断等で使っていただきました。

 

Q現在、モバイル空間統計人口マップが2021年3月末まで無償公開されています。これはいつから始められたのですか?


-石原さん

2020年5月からです。

 

 

Q無償公開に至った経緯を教えていただけますか?

 

-石原さん

もともと、厚生労働省や内閣官房、総務省等の要請があって、人口の増減率等のレポートをご提供しておりました。全国の日次の増減率等はドコモ側のホームページでも公開しておりますが、もっと一般の方にも見ていただきたいという思いがあります。商店街の方々や事業を営まれている方も含めて、人口の増減や密の状況には注目されていると思いますので、皆さんに使っていただきたいということで公開しています。

 

 

Qモバイル空間統計のデータは非常に価値のあるものだと思います。無償公開という形はなかなかできることではないと思うのですが…

 

-石原さん

(笑)ドコモとしての社会貢献という意味で、一つ大きなことができたのかなと思っています。

 

 

Q一般の方々の反応はいかがですか?

 

-石原さん

直接反応をいただく機会はあまりないですが、結構ご好評いただいているみたいです。私も知り合いの方から「見てるよ!」と言ってもらっています(笑)。

 

Q無料で利用できることを知らない方も多くいらっしゃると思います。

 

-石原さん

メディアの方や一般の企業家の方に向けては、ドコモの広報部や法人営業部のメルマガ等で配信を実施いたしました。一般に利用される場面は、例えば海水浴場などを調べたついでに密かどうかを知りたいと思うので、外部の企業さまや弊社のグループのメディアを含めてリンク掲載という形で周知させていただいています。

 

 

Q知らず知らずにモバイル空間統計を利用している可能性があるということなんですね。

 

-石原さん

そうですね。先日、緯度経度を指定してリンクをクリックするとその場所の様子がチェックできるように、モバイル空間統計人口マップのサイトを更新しました。

 

 

Qなるほど。アップデートもされているんですね

 

-永田さん

そうなんです。バージョンアップを今後もどんどん実行していくことを計画していますので、乞うご期待(笑)!

 

 

Qモバイル空間統計人口マップをこういう風に使ったら便利だよ、というコツはありますか?

 

-永田さん

今後、どうしても外出しなければならないことがあると思います。その時に、その移動先がどれくらい混んでいるのかを家を出る前に調べることができますよね。さらに今よりも容易に外出ができるようになったら、今度は注目されている場所をモバイル空間統計人口マップで見つけられると思います。例えば、最近休日に人々が集まっている場所を調べたら、そこが人気観光スポットになってきていることがわかります。アフターコロナでは、そういった使い方もできると思いますよ。

 

 

Q2021年3月末までとなっている無償公開の期間が延長される可能性はありますか?

 

-石原さん

予定は2021年3月末となっていますが、それ以降も他社さまとのマップの掛け合わせなど、お客様により便利に使ってもらえるような検討はしたいと思っています。

 

 

Qモバイル空間統計というサービスを提供していくにあたって苦労された点を教えてください。

 

-永田さん

立ち上げ当初が一番大変でしたね。新たな人口統計を作ったとしても利用されなければ意味がありません。なので、色々な大学の先生や自治体の方、企業の方との共同研究という形でモバイル空間統計の有用性を議論しました。実際には防災計画と街づくり、地域活性化という三つのキーワードで検証をした結果、『モバイル空間統計は使えますよね!』という結果になりました。そのようなノウハウはドコモには無かったので、新たな技術的フィールドを開拓したという点においても大変でした。

 

 

Qサービス開始時には想定していなかった使い方、『こんなことにも使えるんだ!』といった事例は何かあったりしますか?

 

-石原さん

最近はソリューション化を推進していこうという形になっています。人口という数だけ、また分析用途だけで見ていただくのではなく、お客様のKPIに寄り添った形でのデータのご提供に取り組んでいまして、例えば株価の予測に使っていただく形でご提供しているものがあります。

 

えー! それは驚きました。

 

-石原さん

例えば、レジャーパークにいるお客様の人数が大体わかるので、その運営会社の株価が業績発表を待たずに予測できます。これは工場なども一緒で、モバイル空間統計を使うと工場の稼働率がエリアにある携帯の台数から推計できるので、業績の予測等ができたりするんです。

 

 

Qモバイル空間統計に携わる中でどのようなときにやりがいを感じますか?

 

-永田さん

お客様のお役に立てて、さらにその成果を数字としてお見せできることが我々としてもやりがいがあるところだと思います。少し前になりますが、舞鶴若狭自動車道が全線開通しました。それにより、人々がその自動車道を利用して先のエリアまで行くようになったのですが、その効果をモバイル空間統計を使ってきちんと提示することができます。企業様だけでなく、日本全国、一般のお客様に対してもメリットをお知らせすることができるところは非常にやりがいを感じますね。

 

 

Q今後、どのような方にモバイル空間統計を利用していただきたいですか?

 

-石原さん

日本国民の皆さんに使っていただきたいです(笑)。このコロナで知名度も上がってきました。特に社内ではR&Dの部署とも密に連携しながらソリューション化や更なる発展に尽力していますので、モバイル空間統計とそれをベースとしたソリューション群を含めて広く使っていただけたらなと思います。


-永田さん

モバイル空間統計をベースとして、更により良いものを作ることを目指し、R&Dの技術を組み合わせて社会・産業をより高度化できればと思っております。

 

 

Qモバイル空間統計は今後どのような形で発展していきそうですか?

 

-永田さん

一つのキーワードとしてはAIというのがあります。弊社の場合、R&DがAI技術をいろいろ持っています。それが強みだと思いますので、モバイル空間統計とAI技術を組み合わせて、例えば将来を予測していくことで人々の今後の行動や意思決定をスムーズにしていく、そういったことができればと思います。

 

-永田さん、石原さん

外部の企業様も含めてパートナー募集させていただいてますので、是非ご興味があればご連絡いただければと思います!

 

 

モバイル空間統計 人口マップ

 

 

 

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